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イベント速報-51
 第59回トークサロン
テーマ「中国の一人っ子政策について」
講師  金 美花さん(フェリス女学院大学 国際交流学科留学生)
場所  フェリス女学院大学で
2005年11月5日

金美花さんはフェリス女学院大学の国際交流学部の3年生で、「中国の一人っ子政策」についてお話を頂いた。
中国の人口は1949年時点では5億4千万人位だったが、87年には10億を越した。
現在の人口は13億弱で世界人口の21%を占め、人間の5人に一人は中国人である。
もともと中国は「多子多福」「養児防老」の思想があり、又毛沢東も「人口は多ければ多いほど国の武器になる」と唱えたため急激な人口増加をもたらしたようだ。
しかし人口の増加と経済力の乖離がしょうじ、食料危機が大きな問題となった。また資源の消費抑制、子供養育の経済的負担の軽減の必要性もあり「一人っ子政策」が採られるようになった。
「一人っ子政策」と云ってもすべての民族に当てはめられるのではなく、56あると云われる少数民族に対しては2人まで認められたり、幾つかの条件の下では2人の子供を持つことが認められている。
ただこの「一人っ子政策」で人口が減少したとしても、社会保障制度の充実してない中国では老人の老後を見る若い人が減るという問題も起きてきて、同時に欧米諸国から人権侵害であるという批判も出てきている。今後この問題がどのような方向に向かうのか興味深い。

 
 

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