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緑園国際交流 第110回 トークサロン
日本の社会と文化
横国大・国際戦略推進機構 准教授 アンドラディ久美さん

  アンドラディ久美さん
  アンドラディ久美さん
 緑園都市コミュニティ協会(RCA) 国際交流委員会主催の第110回トークサロンが4月25日(土)緑園クラブハウスで開かれ、大勢の受講者でイスを追加するほどの盛況であった。

 講師は横浜国立大 国際戦略推進機構 准教授のアンドラディ久美さん。永年にわたり世界各地からの留学生対象に講義され、また財務省や外務省主催の外国人対象のセミナーで講演されており、留学生や海外からの研修生に講義・講演されている「日本の社会と文化」についてのカリキュラムや講座の一端を語ってくれた。

 横国大には現在約900名の留学生が学んでいるが、北米、南米、欧州、アジア、アフリカ、オセアニアにある各国の110大学とは学術交流協定を締結し、うち75大学とは学生の交換留学も実施している。世界各地に同窓会を設けるなど、帰国後の留学生との交流も続いている。
 


 留学生に対する教育だけでなく行政のほかJICAなどでのセミナーでも、夫々専門的な知識の基礎となる「日本の社会、文化、習慣など」を外国人に、どのように伝えるかを中心に、また日本社会が歴史的に仏教や中国文化から、また近年ではグローバル化の中で、外国からの影響を受けていているかを中心に組み立て発信している。それらは、彼らが将来に亘って日本の良い理解者となることを考えてのこととしている。

 大学の講義は、①日本の国土、気候、人口といった概観、②日本人・社会・文化の特徴、③伝統文化、行事、祝日、④習慣、マナー、礼儀、⑤宗教観、⑥食文化、⑦教育、⑧男女など人間関係、⑨現在の若者文化、⑩外来語、⑪日本各地の文化などについて、90分15回の英語での講座となっており、それ以外に横浜は当然、東京などへのフィールド・トリップでの授業も行っている。
 


 それぞれの授業では、ジョークを織り交ぜ、日本の良いところだけでなく、例えば高齢者などに席を譲らなくなっている、車内で化粧するなどといった点にも触れている。また「よろしく お願いします」の意味、日本人の集団志向、根回し、NO と言うのを避ける、意見をはっきり言わない、出る杭は打たれる、縦社会からくる敬語、完璧主義、思いやり・おもてなし、学校給食 など、日本人にとっては当たり前ではあるが、外国人にとって知られていないことにも触れ講座しているとしていた。

 講演後、「日頃、留学生たちと交流をしている今日の受講者たちから、こういったことも講座に入れたらと思うことがあったら」との提案に対し、受講者からは、日本人は歴史を知らない、選挙での投票率の悪さ、 ナショナリティの低さなどが発言されていた。