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ロシアの文化・伝統と現状
モスクワ経済大学から横浜国大への留学生
〜 緑園国際交流 第105回 トークサロン 〜

 
   
 いろいろな国の人に、このトークサロンで自国についての話をしてもらっているが、日本語の話し方がうまいのは今回のザラ・マボットさんが一番ではないか。発音、イントネーション、動作など。目をつぶって聞いていると、日本人では、と思うほどだ。

 小さいころ、親が一時日本に滞在していて、毎夏休みに来日していたとのこと。モスクワ経済大学経営学部の学生で、昨秋から横浜国立大学経営学部に留学、Yokohama Creative City Studies コースで勉学中とのこと。このコースにはいろいろな国からの学生がおり、すべて英語での授業だそうだ。ソ連解体後、ロシアでは初めてのソチ・パラリンピックでは、一時帰国し通訳として務めたとのこと。

 4月26日(土)緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会主催の第105回トークサロンが、緑園クラブハウスで開かれた。スピーカーは、ロシアからの留学生ザラ・マボットさんで「ロシアの文化・伝統と現状」に付いて語ってもらった。

、定例のお国の紹介から始まった。日本の45倍の世界1広大な国土、そのため最大9時間の時差、16か国と接し人口1億4千万人(日本の110%強)、ロシア民族が81%だが、国土が広いこともあり160以上の多民族がいる。ヨーロッパで最長の「母なるヴォルガ」川、欧州との境のウラル山脈や南西に位置するスキーリゾートで有名なコーカサス山脈などがある。ほとんどの地域で四季を感じる。基本的には乾燥しているので、日本の方が今冬は寒いと感じた。ガス・オイル・石炭・木材など天然資源が豊富。 社会主義から資本主義に転換し、2011年にWTOに加盟。1ルーブル=3年で、平均賃金は、9〜10万円/月とまず基本情報の紹介。

 16世紀時代からの歴史、マルクス・レーニン主義のUSSR時代に。スターリン、フルシチョフ、ブレジネフ、ゴルバチョフからロシア連邦に。そしてプーチン大統領にと、私でも良く知っている人たちが登場。経済も発展中。
 教育制度では、義務教育9年間(小4・ち中5・高2年)、大学進学8割だが、入学は容易だが、入学後が厳しく、試験に合格しないと退学。自分の1年のときは、約半分が退学となったとののこと。
 医療面では、国民全員が保険加入の義務で、医療費は無料だが、医師、医療機関への心付けが常識化。医療レベルは劇的に低下している。平均寿命は男65歳、女75歳で心臓関連とガンが主原因。アルコールと脂っこい食べ物が原因では。

 交通網は世界で最も広く、空港は1216港ある。、エスカレーターのスピードが速いのは、参加者から口々に発生され、それは防空壕用として、地下深く作られているから、との話が出ていた。
 ロシア語は、キリル文字、アルファベット33文字、うち10字が母音。それを発音してくれたが、さっぱり区別がつかない、といった感じ。劇場、バレー、画家、美術館、観光、アニメ、正月の模様、料理、祭り、イースター、衣装、スポーツと幅広いロシアの紹介でした。

 質疑の時間をたっぷりととり、参加者からは思い思いに、ソ連時代、ロシアになってからの訪問時の感想や意見、質問が出されていた。
 日本人に対する感想では、表面にこやかだが、意見をはっきり言わず、何を考えているかが見えない点を語っていた