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第165回 緑園 国際交流トークサロン | 国 章 |
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| 歴史・文化・経済から紐解くスリランカの真実 | |||||||||||||||||||||
| 歴史と自然、多様な文化が融合する島。温かい人々とホスピタリティの国 | |||||||||||||||||||||
第165回 緑園国際交流トークサロン「スリランカ、インド洋の真珠」が、1月24日(土)に緑園クラブハウスで開かれました。
今回は、スリランカから横浜国大への留学生で、経済博士課程で勉学中のラクチャニ・ウィラシンハさんを講師に迎え、スリランカの多角的な魅力を語っていただきました。通訳には、寺島靖夫さんにお願いしました。彼は日本に数少ない「1級鉱物鑑定士」で、世界各国に視察に行かれ、スリランカにも行かれたことがあるそうです。
スリランカの素顔:基本情報 スリランカはインドの南東に位置する島国で、その面積は北海道の約80%ほどです。人口は約2,200万人の多民族・多宗教社会で、仏教(70%)を中心に、ヒンドゥー教、イラスム教、キリスト教が、約2,500年以上にわたって共存してきた歴史があります。島中に寺院やモスク、協会が点在する光景は、2,500年にわたる宗教的共存の象徴です。 正式には、スリランカ民主社会主義共和国で、行政首都スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテと商業首都コロンボを持つ島国です。熱帯性気候に属し、マハウェリ川を始めとする100以上の河川や熱帯雨林、乾燥林といった多様な自然環境は、生物多様性のホットスポットとしても知られています。 ★歴史の歩みと多様な文化 スリランカの歴史は紀元前5世紀頃のシンハラ人の到来に始まり、古代王国の建設や仏教の伝来を経て、独自の文化を形成してきました。 15,16世紀からポルトガル、オランダ、イギリスによる植民地支配を経験しましたが、1948年に独立を果たしました。1960年には、シリマヴォ・バンダラナイケ氏が世界初の女性初の女性首相に就任するなど、政治的にも先駆的な側面を持っています。 ★観光の魅力と宝庫 講師からは8つの世界遺産を含む観光の魅力が紹介されました。特に巨大な岩上の宮殿跡「シーギリ・ロック」や仏歯が祀られている聖地キャンディの「仏歯寺」はスリランカの深い歴史と信仰を象徴する場所です。 また、野生の象や豹に出会えるサファリ、豊かな自然が育むセイロン茶、やスパイスの効いたスリランカカレーなど、五感で楽しむ魅力が満載です。 食文化では、ココナッツとミルクと多様なスパイスを使い、手で食べる文化を持つ「スリランカカレー」や世界三大銘茶の一つ「ウバ」で知られるセイロンティー、米粉のクレープ「ホッバー」などが紹介され、参加者の食欲をそそりました。
★教育・スポーツ・国民性 スリランカの大きな特徴の一つは「高い教育水準:」です。幼稚園から大学まで授業料は無料で、制服や教科書も支給されるなど、国を挙げて教育を重視しています。 国民的スポーツのクリケットは、1996年のワールドカップで優勝するほどの実力を持ち、国民の誇りとなっています。 スリランカの気質として「ホスピタリティ(おもてなしの心)」、笑顔、そして家族やコミュニティを大切とする姿勢であることが強調されました。 ★現代の課題と未来への展望 2022年の経済危機(外貨不足や物価上昇)といった現代の課題についても触れ、現在はIMFの支援を受けながら、構造改革に取り組んでおり、民主主義の回復力を以て、持続可能な成長を目指している、と力強い姿勢が示されました。 ★日本とスリランカ:島国同士の相互理解 ウィラシンハさんは日本の生活を通じて感じた緑国の比較について言及、「和」や「社会的価値観」を重んじる共通点がある一方、時間に対する考え方やコミュニケーションの違い(スリランカは直接的、日本は間接的)など、島国同士でありながら異なる文化的背景に、会場からは深い関心が寄せらられました。 〇共通点:古代からの長い歴史、教育の重視、仏教による倫理観の影響、自然災害を乗り越える回復力 〇相違点:日本は「規則・時間厳守・集団の調和」を重視する構造化された社会であるのに対し、スリランカは「柔軟な規範・強い人間関係・地域交流」を重んじる、ゆったりとしたライフスタイルが特徴です。 ★結びと質疑応答に 「歴史と自然、多様な文化が融合する島。温かい人々とホスピタリティが皆さんを待っています。」という言葉で、トークは締めくられ、室内は大拍手に。 そして、質疑応答に入りました。 ★質疑応答では、スリランカの日常や日本での驚きについて、多くの質問が飛び交い、笑顔が絶えないサロンとなりました。
Q1: 第二次世界大戦後、サンフランシスコ講和会議で「憎しみは、憎しみによって止むことはなく、愛によっ てのみ止む」と発言し、日本への賠償請求権の破棄を訴えた第二代 スリランカ大統領の、その言葉 が、鎌倉大仏の庭の碑に刻まれています。 その文字は非常に特徴あるシンハラ文字。 ウィラシンハさん、お名前を白板に書いて頂けますか? A:白板に書かれた文字を見た方々から、「可愛い~」「面白い」「変わった文字」といった反応。撮影する人 も。 Q2::スリランカに最初に来た人類は、いつ頃ですか? A :紀元前 2,500年前頃とされています。それ以前の形跡もありますが、科学的証拠がありません。
Q3:ペラペラ祭りでの象の行進が凄 いと思いますが、何頭ぐらい出 てくるのでしょうか? A:昔は、飾り立てられた象が沢山 いましたが、近年少なくなりま した。飼育象も減少し、15頭 ぐらいしかいないそうです。 象牙を持った象が一番神聖と考えられ、そういった象を使うようです。 国の将来性、永続性を象徴として使われています。 Q4:私の小中学校の頃は「セイロン」という国名でしたが、 今は「スリ ランカ」。何故ですか。 A:植民地時代がセイロン、独立後はスリランカに。スリは「島」、ランカは「将来性、可能性」の意。「繁栄を極める島」「希望の島」がスリランカの意味です。
Q5:指の第1関節を使って食べるということですが、毎日辛い物を食べて いて、指が痛くなることは、ないのですか? A:もちろん、指は痛くなります。でも、慣れてきます。 Q6:インド系のヒンズー教徒は少ないとのことですが、カースト制度は、 ありますか? A:所謂カーストというものがあります。名前は、長い方が格式が高いと されています。 Q7:会社の上司との言葉の選択は? A :日本では地位によって言葉遣いを変えますが、スリランカでは社会的 地位によって言葉遣いを変えることはありません。 上司に対しても、兄弟、親に接するように親しい話し方で行っていますが、受け入れられています。 また、違うことですが、日本は公共の場で静かですが、スリランカでは全く違います。 |
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