緑園国際交流 トークサロン第155回
 地上の楽園 タンザニア
多彩な歴史を経て、今は独立し将来性があり、
自然豊かで魅力たっぷりなタンザニアに、ぜひ訪問を!
 
   
 アフリカのタンザニア連合共和国大使館 特命全権大使 バカラ・H・ ルヴァンダ氏、同大使館参事官 グレンイソン・J・イシェンゴアマ氏、同大使館上級行政官 白井 一真氏、さらに前在タンザニア特命全権大使の後藤 真一氏にお出でいただき、緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会主催の第155回トークサロンが1月27日(土)緑園クラブハウスで開かれました。参加者は緑園在住の人が中心だが、今日はタンザニアから横浜国大に留学中の学生も参加していました。

 話は前後になりますが、まずタンザニアの紹介を。アフリカ東部に位置し、赤道の南側。インド洋に面し、国土は日本の2.5倍、人口は日本の1/2。日本は人口減少が始まっているが、同国が上昇中で今後とも増加し、いずれ日本と逆転が想定されている。
 約120の民族、言語はスワヒリ語(国語)(公用語は英語)、宗教はイスラム40%・キリスト40%、土着宗教20%。
 農林水産(GDPの26%)、鉱業・製造・建築等(30.3%)、サービス26.9%) 
 主要貿易相手国 ①輸出:南ア・スイス・アラブ首長国・インド・中国 ②輸入:中国・インド・アラブ首長国・日本・南ア。
   
 
 最初に、ルヴァンダ大使の挨拶、Jambo!(スワヒリ語で、こんにちは!)で始まった。変化の激しい世界情勢の中で、相互に関心あることについて議論し、理解するのに、このトークサロンは大変価値あると感じている。今日はタンザニア全般についてお話させていただきますが、後藤前日本大使にもお越しいただき、実体験と知識に基づいてのお話は、きっと心に残るものと確信しています。
 我が大統領出演のツアードキュメンタリー映画(日本語版)を用意しましたので、ぜひご覧ください。日本とタンザニアの協力関係は、歴史的・文化的・情緒的な絆で繋がってきて居り、今後も長期間続いて行くと信じています。タンザニアは自然豊かで魅力満載。アフリカ最高峰のキリマンジェロ、ゼレンゲティ国立公園、クレーター、ビクトリア湖、ビーチなど素晴らしい観光地があります。 国民性は非常に暖かくフレンドリー、環境もよく、旅行・投資先としても最適な国です。皆様をタンザニアに歓迎します、と語り、最後にAnsante Sane!(どうもありがとうございました)。
   

 後藤前大使は、タンザニアは人類発祥の地であり、その地理的環境から、インドやアラブ地域と古くから交流があり、インドの仏教の教え、アラブからのイスラムの到来、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓にともない、ポルトガル領時代、アラブ勢力拡大に伴うオマーンの時代、アフリカ分割時にドイツ植民地に、第1次世界大戦後、イギリス植民地に、1964年に独立しタンザニア連合共和国に、波乱万丈の歴史がありました。 
 現在、鉱業、情報通信、運輸、建設等の産業が順調に伸び、安定的成長に。経済外交を進め、幅広い諸外国との関係構築に努めているそうだ。

 白井氏は、下記4点について、同国の紹介と観光スポットを紹介し、ぜひタンザニアを訪問してほしい、としていた。
①アフリカ大陸は超巨大:アフリカには54か国があり、面積は日本の約80倍、 
   
②タンザニアは近い?:東京から11,616Km(ニューヨークは10,840Km)
③人口爆発 現在6,100万人と日本の1/2。2050年の予測では、日本1億人、タンザニア1億4000万人(世界の10位)。年令中央値では、日本は48.6歳、タンザニアは17.9歳
④大使館職員厳選のおすすめ観光スポット
 国の大きさは日本の2.5倍。8国(ケニア、ルワンダ、コンゴ、ザンビア、マラウイ等)と接している。
 キリマンジェロコ-ヒー、宝石タンザナイト、民族布(カンガ)、食事(画像で紹介)、近代的都市風景画像で紹介。
  セレンゲティ国立公園(徳島県を除いた四国の広さ)、観光ホテル・ロッジ、ヌーの大移動(画像)が見られる、
  アフリカ最高峰のキリマンジェロ登山(ルヴァンダ大使も登山、その写真を見せていました。白井氏も経験、登山には5日ほど)、ビーチリゾート(ザンジバル島)
   

 質疑応答に入り、主な点は
1.気候について: 6,7月は涼しいが、1年中、暖かい。
2.タンザニアはゲートウエイになっている意味は::インド洋に面しており、接している内陸諸国にとって、外部とのゲイトウエイの役目となっている。
3.アフリカ諸国との関係は:互に良好で、これが自国の独立維持に役立っている。
4.多民族統治の苦労は:スワヒリ語の公用化で、多民族の結束が図られている。
5.中国進出の影響は:鉄道敷設支援で友人という感じ。
6.日本の印象は:安全・清潔・勤勉な国民性という印象。