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東西の懸け橋 トルコ
緑園国際交流 第95回 トークサロン

 
トルコを紹介するハッヴァ ヨルダッシュさん  
 
緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会主催の第95回 トークサロン「東西の懸け橋・トルコ」が5月26日(土)緑園クラブハウスで開かれ、国際交流に、またトークサロンとして初めての『トルコ』について関心のある緑園地域の住民が集まった。

 今回のスピーカーは、イスタンブールのボアジチ大学で数学を専攻、昨年9月から交換留学生として東京外語大学で学んでいるハッヴァ ヨルダッシュさん。スピーチも流暢な日本語で行った。トルコ語は、日本語と主語、述語、目的語の語順など文法的に類似しているところが多く、また擬音語では「クスクス」笑うとか、「ザアザア」降るというのも、似た発音とのこと。

 スピーチの内容を委員の渡辺直敬さんに、報告してもらいました。


 
トルコは4つの海(黒海、地中海、エーゲ海、マルマニ海)と7つの地域に分けられるが、アジア、ヨーロッパ東西文化の十字路として、ヒッタイト帝国、古代ギリシャ・ローマ、ビザンチン帝国、セルジューク朝、オスマン帝国などが興亡した場所で、シルクロードあるいはスパイスロードとして東西をつなぎ繁栄を誇った。 1923年トルコ共和国として独立したが、日本の約2倍の面積を持ち、人口は7千2百万だが、平均年齢27歳という若い国。国民99%が信者のイスラム教は7世紀アラビアから伝道された。

 

 トルコは親日国家で、日本の友好関係を示す多くのエピソードを紹介してくれた。
まず19世紀親善で訪日したトルコの軍艦エルトウールル号の紀州沖遭難に際し、日本官民の懸命な救助、さらに山田寅次郎なる人は基金募集をし、トルコに渡り遺族の人を慰めたこと。またヤロワ市の消防署には日の丸の国旗が飾ってあるとのことあるが、これは1999年地震で被害にあった消防署を友好都市の砺波市が建て替え援助したこと。1985年イランイラク戦争で48時間以後、上空飛行をすべて攻撃するとの通知で孤立した日本人に対し、トルコ政府が航空機を急遽派遣、日本人救出に尽力したことなど心温まる話が伝えられている。http://www.yamanobo-zeirishi.jp/blog/2010/07/post_1311.html (参考)

   

 世界3大料理のひとつトルコ料理、ブルーモスクの壁などを飾ったトルコの陶器、音源を聞きながらのいろいろなトルコの伝統楽器、トルコでも活躍する日本の歌手 おおたか静流 が歌う「ウスクダラ」などトルコの音楽の紹介。http://www.youtube.com/watch?v=odqMqE-UWWY (参考)
 また動画でイスタンブール、黒海地方の観光ガイドを鑑賞。

 さらにはトルコの国技のオイルレスリング、競馬、槍投げ、人気スポーツのサッカー、バスケットボール、世界有数の農業国でもあり、ヘーゼルナッツ、いちじく、あんず、さくらんぼの生産量は世界一という。

 トルコ経済、犬や猫の家畜が多い理由、トルコ紅茶をなぜグラスで飲むのか、イスラム女性が被るスカーフ、女性だけの散髪店、スピーカーの日本語上達のわけ、日本で好きな食べ物(すし、うどん)など短い時間の中で活発な質疑応答で幕を終えた。