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第100回 緑園国際交流 トークサロン
わが父祖の土地 ウェールズ
連合国のイギリス、各国とも自国意識は高い

 
 青:スコットランド
 緑:北アイルランド
 赤:イングランド
 黄:ウエールズ
 
 「イギリス」は通称。正式にはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から構成される、人口6,200万人の立憲君主制国家。面積24.5万㎢(日本の約2/3)。イギリスは、United Kingdom of Great Britainとして1707年に誕生、1801年に北アイルランドが加わった。
 私は、ウエールズ出身で、人口約300万人、共通語は英語だが、ウエールズ語も公用語。雨、雲、風が多く、年間最低気温は2
、最高21という気候。
 
 トマス・レイチェル・ハナさん

 イギリスのウェールズについて紹介を始めたのは、トマス・レイチェル・ハナさん。ウェールズの第の都市スワォンジ出身で、カーディフ大学から横浜国立大学の短期交換留学生として来日、ビジネスと日本語を学んでいる。今日4月27日(土)緑園都市コミュニティ協会(RCA)国際交流委員会主催の第100回目となる記念すべきトークサロンに招かれ「わが父祖の土地ウェールズ」と題し同国について、すべて日本語で語った。

 
イギリスの特性として、「天気について話す」「行列に並ぶのが好き」「皮肉」「テレビが好き」などと紹介すると、会場から納得するのか、笑いが起こっていた。
 ウェールズについては、政治、教育、メディア、観光、言語、
歴史、産業、文化、音楽、衣装、料理、祭、国のシンボル、土産物、記念日、スポーツと幅広く詳細にわたって紹介した。

 教育制度では、小学校が4~11歳と幼年齢から始まることで、参加者から幼稚園・保育園との関連で質問が出ていた。観光が主要産業ということもあり、主要な地域の映像で紹介。ケルト語系のウェールズ語は同国の公用語ではあるが、話せる人は人口の20%弱で、参加者から「ウェールズ語ができることで、メリットがないということから、今後ますます減少するのでは」との意見が出されていた。ウェールズ語の語彙はラテン語・英語・ブリソン諸語からのものが多いとし、アルファベット文字に加え、挨拶言葉(「こんにちは=シュマイ」「ありがとう=ディオルch」など)を会場の皆に発声させていた。

 

 歴史では侵略者に対して頑強な抵抗を示し続けており、結果的にイングランドの統治となったが、ウェールズ人の民族意識を強い。今日の参加者の中には同国駐在経験者もおり、逸話として、小学校で同国人以外の人は挙手を、と先生が言った。日本人は一人なので、恥ずかしがっていたが、大勢の児童が手を挙げていた、とのこと。イギリス4国の人は、それぞれの国の意識が強い現れでは。

 産業面は、現在は軽工業とサービス産業が中心で、特に観光に力を入れている。サッチャー時代の政策で日本の主要電機産業が同国に進出したが、欧州主要メーカーに比べブランド力が弱く、また弱電産業の競争激化で、日本メーカーは衰退している。

 文化面では、ダンス(フォークダンス、木靴ダンス)や音楽(合唱、ハーブ演奏)では音楽入りで楽しそうな動画を鑑賞させて貰っていた。伝統的な衣装を着けた人形、土産物としての木製のラブスプーンを会場に回覧させていた。

  当トークサロンは、1997年3月「第1回 私の故郷オハイオ」から始まり、今回で100回。その間世界45か国の人たちにそれぞれの国について語ってもらっている。今回登場のウェールズ(イギリスということでは初ではないが)は初登場。今日の参加者には同国を訪問したり、駐在経験者もいたこともあり、その経験談等を交え、質問や感想が述べられていた。