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3・11被災地支援コンサート
ハーモニカ演奏と被災者体験トーク
一見復旧の様子だが、内面的には、まだまだ

ハーモニカ演奏  
ハーモニカ演奏  
 3・11被災地支援コンサートが12月16日(日)午後、神奈川県国際交流センターで開かれた。

 「ハーモニカ&トーク・コンサート」と銘打ち、演奏者は世界的なハーモニカプレーヤー田中光栄氏とジャズピアニスト沢村繁氏のコラボと3・11で大きな被害を被った宮城県亘理町からNPO法人亘理いちごっこの馬場照子さんと山元町から共同作業所地球村の山川さんの2人の罹災経験と現在に至るまでを対談形式でトーク。さらにドキュメンタリー映画「傍〜3・11からの旅」の上映の予定でしたが、時間の関係で残念ながら中止となった。県内各地で巡回上映の機会があるそうです。
  馬場さんと山川さんのトーク
  馬場さんと山川さんのトーク

 世界的に活躍中の田中氏は、アフリカ・ウガンダでのライブの映像を流しながらのブルース、ジャズ、日本の歌と幅広い曲をソウルフルで繊細に、聴衆と一緒になってのプレイや障がい児たちを含めた合奏では会場を沸かせていた。

 馬場さんと山川さんの対談形式でのトークでは、罹災当日からの悲惨な状況、復興の一助として立ち上げた「亘理いちごっこ」の活動、ご主人を亡くされた山川さんの苦難や馬場さんとの出会い、そして隣町ではあるが出身地の山元町での活動などを語ってくれた。町は現在瓦礫も片付き、津波でやられたところは、今も何もない状態だが、一見復旧したかのように見える。しかし、心の中は、いまだ変わらない。この様な状況を、ぜひ忘れないでほしい、としていた。