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神奈川県国際研修センターで経済系自主ゼミ
地球環境保護ビジネスと国際化
RCA国際交流委員会の渡辺氏が講演

地球環境保護について講義する渡辺さん  
地球環境保護について
講義する渡辺さん
 「環境問題は、今や一国で解決できる問題ではなく、各国間の協力が不可欠であること、そして退職後に、各国の皆さんと相互理解を深めることの重要性を考え、現在も国際交流活動にボランティアとして参加しています。」と語るのは、緑園都市コミュニティ協会(RCA)の国際交流委員会で活躍している渡辺直敬さん。

 神奈川県国際研修センターでは、学生会主催の今年度第2回目の経済系自主ゼミナールを9月13日(日)11時から、同センターで開催した。今回の講師となった渡辺さんは、元化学メーカーに在籍し、高分子化学、特に環境保護技術に関する化学品開発に長く携わってきた経験を基に「地球環境保護ビジネスと国際化」と題し講演した。

 同氏は、略歴や化学メーカーの研究部門で機能性高分子専門家として研究・開発した内容や苦労話から始まった。地球環境悪化の現状、破壊の原因、環境保護を目指す社会とビジネスの関係、多様化した保護ビジネスの現状についての説明につづき、いち早く環境技術に注目したこと、地道な開発によるその成果を語った。
 
講義後、聴講した一部学生たちと
講義後、聴講した一部学生たちと

 リサイクル紙の紙力増強剤、廃水処理用の高分子凝集剤、石油増産の3次回収剤、沙漠緑化などの高吸水性高分子など地球環境保護に役立つ化学品の開発を数十年に亘り関わり、日本とアジア各国に技術を紹介してきたことに、聞き手一同感銘を受けていた。

 人口の増加と「水・エネルギー・食料」との関連から、いまや地球環境の保護は、国際協力なしには成り立たなくなっており、結びとして、「地球環境保護と国際協調で、豊かな未来社会を!」と語りかけていた。

 このゼミナールは、同センターに世界各国から来日している研修生や留学生に対し、経済に関する話を経験豊富な日本の社会人から直接聴こうと企画されたもので、予てから交流が続いているRCA国際交流委員会に、同センターから要請があったもの。