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緑園 6丁目 災害時地域支え合いの取組み
「要援護者の安否確認」訓練
支援者同士、担当要援護者との顔合わせができ、一歩前進

ご在宅で、異常なしですね。  
在宅で、異常なしですね。  
 緑園6丁目(横浜市泉区)では12月9日(日)午前、災害時要援護者の安否確認訓練が行われ、外出で本人確認ができなかった1世帯2名以外の世帯・人員の安否確認ができた(確認率98%)。
 当自治会では、登録されている災害時要援護者は約100名。一方、登録支援者のうち要援護者を担当する支援者は約150名。1要援護者に対し複数の支援者が担当することとなっており、当日「支援者腕章」をつけた支援者が同じ要援護者を担当する支援者とともに、担当の要援護者宅を訪問、本人または家族と面会、要援護者の状況を確認して回っていた。

 当自治会では、平成22年8月から「地域支え合いの取り組み」として災害時要援護者対策の検討を進め、平成23年1月から具体的取組みを始め、要援護者、支援者の募集、相互の担当づけ等を行ってきた。「いざという時」に備え、相互の顔合わせを行い、より親しくなることで「地域防災力の向上」を図ることを目指し、今回初の「災害時要援護者の安否確認」を行うこととなった。

 午前9時、首都直下型地震(マグニチュード7.3)が発生、泉区でも震度6弱の揺れ。区内では家屋倒壊、道路陥没、ライフライン寸断等の被害が出ているという想定。在宅の各支援者は自分、家族の安全を確認後、9時30分から11時までに、担当するする要援護者の安否確認を協力して実施し、担当役員に報告、自治会としてそれを集計する、という流れで行われた。
  在宅、異常なしを確認
  在宅、異常なしを確認


 災害はいつ起こるかわからないことから要援護者、支援者とも、この訓練のために当日の予定を変更せず、自然の状態で当日を迎えることとしていた。そのため要援護者の中にはデイサービスに行っているとか、支援者もいろいろな用事で外出している人もいた。そのため、支援者の20%近くの人は訓練に参加できなかったが、複数の支援者を割り付けていることから、幸いに確認ができた、としていた。

 訓練後、車いす、酸素吸入器などを常時使用している要援護者の救出・誘導・搬送等の方法・資機材確保、要援護者の必需品確保などが懸案事項として出されていた。一方、都市型の住宅街としての懸案であった支援者同士、担当要援護者との顔合わせができ、一歩前進したとしていた。