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緑園連合女性部講演会
「イメージ、繋がり、諦めない」の3つの力
「わたしの防災力」を高める

「防災とは、豊かな街づくり、人づくりだ」と語る常光さん  
「防災とは、豊かな街づくり、
人づくりだ」と語る常光さん
 
 防災とは、豊かな街づくり、人づくりだ。「あなたの防災力を高める」には、@災害を自分の問題として考えること、それがイメージする力に A非日常時を支えるのは、日頃の積み重ねで、それが繋がる力に B地震、災害が奪うものは大切な物であり、人であり、守りたいものだ。守りたいという願いの強さが諦めない力に。これら3つの力が防災力アップにつながる、と語るのは、(公財)横浜市男女共同参画推進協会のセンター北事業課長の常光明子さん。

 緑園連合女性部は防災講演会 “「わたしの防災力」を高めよう!” を3月25日(日)緑園地域交流センターで開催した。講師の常光さんは冒頭、女性が考えるまちと暮らしの安全網を築くには、女性が身近なリスクに気づき、それを解決する力を育てることで、それには災害リスクを知り、伝え、さらに家庭や地域の担い手として、力を発揮することだ、と語る。それを契機に「YOKOHAMA私の防災力ノート」を発刊、ぜひ読むとともに、同封の防災シートを家族で話し合いながら記入・活用してほしい、として参加者に配布された。
  グループごとにイメージを出し合い話合い
   グループごとにイメージを出し合い話合い

 前段では、阪神淡路大震災時に女性の犠牲者が多かったこと、特に女性の一人暮らしはリスクが大きいこと、アンケートから女子学生の防災意識・関心が低いこと、また避難所で女性が困ったことなどの状況が説明された。

 本題に入り、まず防災クロスロード・ゲームを行った。あなたは震災時避難所となるある防災拠点の運営委員です。発災後2日目の朝、150名の避難者がいます。50個のパンが提供された。それを、どうしますか。また、あなたは2歳の幼児を抱えるママです。風呂の水を抜くか、溜めておくか、といった問を皆に考えさせ、グループで意見交換させていた。正解はないが、いろいろな人が多様な意見を持ち、少数意見を尊重しながら、まとめることが必要だ。阪神淡路大震災以降、震災時には女性特有のリスク、不安、悩みがあることの理解が進んできたが、さらに女性の声を広げていくことが必要だ、と語る。
話し合いの結果を発表  
話し合いの結果を発表  

 災害に対する備えについて、横浜駅周辺高層ビルで大地震に遭遇した。また、家庭で数日間過ごすことを想定し、その時持っていたらと思うものをイメージさせ、書き出させ、話合いさせていた。そして普段の生活で自分が頼りにしている物、自分らしいオリジナルなものが、例えば、メガネ、入れ歯、常備薬などが備えとして必要なものだ、とした。

  だれもが力を発揮し合い、信頼し合って暮らすという、当たり前の生活を日頃から積み重ねることが、耐震性の高い、つながりのある街につながる、と結んだ。