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プラスチックのケミカルリサイクルなどの施設見学
緑園地域 G−30 活動委員会


昭電での廃プラ・リサイクルの説明
昭電での廃プラ・リサイクルの説明
 緑園地区G-30活動委員会では、平成21年度の住民対象の勉強会として、リサイクル関連施設の見学会を平成22年2月17日(水)行った。

 見学したのは、プラスチックのケミカル・リサイクルを日本最大規模で行っている昭和電工川崎事業所、横浜市の主要ごみ焼却の排熱利用でプール、温室などを運営している鶴見リサイクルプラザ、工場からごみ排出ゼロを実施しているキリンビール鶴見工場、横浜市のごみ焼却の大半を埋め立てている神明台処分場。

 昭和電工川崎事業所のプラスチック・ケミカルリサイクル推進室長の今泉さんは廃プラの回収やその利用方法など日本における状況につづき、「プラスチックは軽く強く加工しやすい素材だが、反面廃棄された後、土に戻らない欠点もある。この事業所では石油を素原料とするプラスチック製容器包装のリサイクルを2003年から取り組んでおり、化学的方法で100%リサイクルし、アンモニアを製造している。それは化学繊維をはじめ、プラ製品、肥料など幅広く使われている。ただ、再資源工程で困るのは、医療器具、ライター、刃物などの金属が混入してくること。」と語っていた。搬入されたプラの固まりを破砕機に、金属選別機に、加熱・固形に、低温・高温の炉でガス化、アンモニア製造設備にといった工程の説明、見学に入った

 鶴見リサイクルプラザでは、ごみ焼却で得られる排熱有効利用として、温室のほか、プール、浴場、スポーツマシン、大広間などを持つ高齢者向け保養研修施設となっていた。キリンビールでは、ビールの原料から生産工程の説明、見学を行ったが、同工場ではホップや麦がらを始め一切廃棄物を発生させず、リサイクル、リユース、リデゥースしているとのことであった。

 神明台処分場では、横浜市の5つの焼却場からの焼却灰とガラス・陶器などの燃えないゴミの埋め立てを行っており、第7次V期の埋立て中で、平成23年3月で当処分場での埋立ては終了するとのことであった。また、処分場で発生する水は一括、2か所の排水処理施設に集められ、不純物処理等行った後、川や下水道へ放水している。ただ遮水シートを施したのは、第7次(T期は平成8年4月〜)からとのことであった。また大雨対策として、遊水地を設けるとともに、遊水タンクも増設したとしていた。