マンション緑化講座
環境に適した草花で1年中楽しめます!
 
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自分の作品を見せ、育て方を説明する熊谷さん
自分の作品を見せ、
育て方を説明する熊谷さん

 マンションではベランダやバルコニーでの栽培となり、鉢などの落下に注意しなければならない。また壁に吊るす器具はあるが、台風などの強風で飛ばされる危険もある。水やりにも階下に気を配る必要がある。 また、高層になるにつれ、風通しが良くなり日当たりも良いが、照り返しも強く、戸建ての庭の栽培と環境があまりに違いすぎる。売っている幼苗の栽培環境と違うため枯らしてしまうことも多い。 しかし、マンションでもほぼ枯れないで、手間もかからず、毎年花を咲かしてくれる草花もあり、季節季節に咲くものがあるので、そういった種類で一年中花を楽しめます、と語るのは横浜市緑の協会相談員の熊谷忠雄さん。

熱心に聴き入る参加者たち

 緑園都市コミュニティ協会(RCA)緑化推進委員会が2月16日(土)午前中、緑園クラブハウスで開いた「緑化講習会」。今回の講習会は緑園の高層マンション群の住民の要望で、特に集合住宅における緑化講習となったもの。主催者側の予想を上回る参加者で、予定していた室は満席の状態となっていた。

 熊谷さん自身がマンション7階に住み、自ら自室で長年にわたって栽培した作品を持ち込み、小さいかわいらしい花をつけているシクラメン、スイセンなどを参加者の席を回りながら説明していた。

 RCAは、同地区の良好な住環境の維持活動に取り組んでいる日本で初めての住民主体の街づくり組織。街を緑と花のあふれる美しい街にするため、春秋の「花の頒布会」、日常の「花壇づくり」グループの活動などが行われており、「都市景観大賞」や「緑の都市賞」を受賞している。