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下泉住宅の街づくりを参考に
新しい発想で市民参加による街づくりを考える会
  緑園地区活性化委員会の新春講演会  

「遠い親戚より近くの自治会」がモットーと語る佐久間さん  
「遠い親戚より近くの自治会」がモットー
と語る佐久間さん
 
 『遠い親戚より近くの自治会』をモットーに助け合いの精神を広め、街づくりんを進めていきたい。それて、これからの時代を背負う団塊世代に自治会や各種ボランティア活動への参加を呼び掛けています。』と語るのは、泉区富士見ヶ丘連合自治会会長の佐久間幹雄さん。

 緑園地区活性化委員会は、2月12日(土)、緑園地域交流センターで新春講演会「新しい発想で市民参加による街づくりを考える。」を開催。富士見ヶ丘連合に所属する交通不便なことなどの難問を長年にわたり地域の力で解決をしてきた「下和泉住宅自治会」(佐久間氏はここの相談役)の経験と「よこはま地域づくり大学校」の受講生、横川満氏(緑園1丁目自治会副会長)の受講報告、緑園地区社協の後藤登美雄会長の同地区の地域福祉保健計画と特に「住民が気楽に集える拠点」について、それぞれ語った。
  3世代同居が夢、と語る横川さん
  3世代同居が夢、と語る横川さん

 下和泉住宅は造成から50年近く経ち、高齢化が進む一方、交通不便が激化している地域。住民の声で活性化議論が平成11年に始まり、以降次々と施策が打たれてきた。CO‐OPかながわとの「生活物資協定」、「自衛防災隊」、送迎活動グループ『あやめ会』設立、ミニバス「Eバス」運行開始、日常生活支援団体『福祉の会』誕生、新自治会館建設などにつき、それら内容や経緯につき詳細にわたって語った。問題点を共有化し、住民の意識調査、各層からなる委員会で検討、自治会が責任をもって実行に移すという手順を踏み、住民の信頼性確保が欠かせない、としていた。
 

 「住んでいてよかった」と思えるまちをつくることを目的とし、「NPO市民セクターよこはま」が昨年6月に開講した「よこはま地域づくり大学校」で毎月の講座を受講し、それぞれの講座内容のポイントと感じたことを短い時間の中で説明。緑園地区の高齢化からすると、本当の問題はまだ先と考えられるが、先々を見越して対策するには、むしろ今がチャンス。いつまでも、ここに住み続けたい街にするには、地域資源の掘り起こし・活用、各種施策の連携、プロセス設計、専門家・行政も含めたコラボ、外部から異質の力を吸収などが不可欠だ。そして自分の夢は3世代同居である、としていた。