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緑園サロンの実践 認知症予防講座
笑いが引き出す~活き活き脳活
ふれあいサポート研究所 杉浦史晃 代表

 
   
  「今日は、お手元に9ページにわたる資料をお渡ししていますが講座中は、それは見ないでください。家に帰ってから見てください。」と話はスタートしたが、○○ページを見てください、と言われるまでは見ずに、話に皆没頭し、今日の講座のテーマにあるように、途中笑い笑いの連続といった講座であった。

 緑園サロンが主催の実践 認知症予防講座「笑いが引き出す いきいき脳活」が9月11日(木)緑園地域交流センターで開かれた。講師は、ふれあいサポート研究所代表の杉浦史晃氏。

 認知症とは医学的に言えば、脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などに障害がおこり、普通の社会生活が送れなくなった状態。その原因は、①脳組織の変化、②脱水、低栄養、便秘、慢性疾患などの体調不良や病気やケガなど、③環境や人間関係の変化、④寝たきりや閉じこもり、もて余すほどの退屈、⑤本人にとって不快な状況などが考えられている。

 上記を聞けば、また硬い講座かと考えられるが、その一つ一つを身近なこととして、また冗談を交えながら語ると、聴講者のあちこちから大きな笑いが起こる。認知症の人は、全てが分からないわけではなく、かつプライドは消えない。病識がなく、支援者は認知症への理解を深め、その人の不安や困惑に寄り添うことが大切だ。

 聴講者を2人一組にし、2文字、3文字のしり取りゲーム。組の人に話しかける人、しない人、ゲームでのやり取りで
認知症になる傾向が分ること。筋肉と同じで、脳も使わないでいると萎縮してしまう。毎日最低3人と話さないと精神衛生上よくない。思い出すことをしないでいると、その力が失われていく。あきらめてしまうと、脳の元気がなくなってしまう。習慣化すると脳の頑張り度は下がってしまう。無理をしない安静な生活は、廃用症候群になってしまう。

 脳を元気にするには、①体を動かす、②いつもと違うことをする、③褒められる。毎日の生活に、「歩く」「話す」「笑う」を。他者との関り合いの楽しさを感じながら生活をすることが、結果的に予防となる。「しがらみ」が大事だ。あなたの投げかける笑顔が、投げかけられた人の健康を守り、それが自分投げ返されて来る、「笑顔のキャッチボールのある日々こそ幸福感であり、脳を育てる原動力だ。