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緑園 地域福祉保健計画 研修会
「つながりde健康づくり」講演を第1部に 
第2部:居場所づくりの取組みについての情報交換

   菅野会長の挨拶
   菅野会長の挨拶
 緑園地区社会福祉協議会(会長:菅野英夫)は、今年度第1回地域福祉保健計画研修会を7月24日(日)緑園地域交流センターで開催、当協議会役員、泉区役所、泉区社協、新橋地域ケアプラザ、新橋ホームなどが参加した。

 緑園地区の超高齢化率(75歳以上・平成28年3月)は9.2%に対し、平成32年には11.6%となると見込まれている。2025年問題と言われているように超高齢者は増える。平均寿命と健康寿命の差が10年ほどあることからも、これからは介護・福祉関連のニーズが一層高まっていくと考えられる。

 第3期緑園地区地域福祉保健計画(平成28年度から32年度)では、理念「人・和のあるまち緑園」と具体的取組みの一つに、‟居場所の充実”が採り上げられている。今研修会は「今後の地域の居場所づくり」を推進するため、第1部で東京大学の特任講師 村山洋史氏の講演「つながりde健康づくり」を、第2部で参加者を5グループに分け、具体的に、どう取り組んでいくかについて意見交換が行われた。
 村山講師  
 村山講師  

 村山氏は「社会・地域とのつながり」が個人の健康にとって重要で、それには十分に計画された戦術が必要だ、とした。「社会とのつながり」としては個人レベルでは「家に閉じこもらない」「組織やグループに参加する」「人とつながる」、地域レベルでは「人とつながる」「つながりのある地域をつくる」といったことが挙げられる。寿命に占める健康寿命〈余命〉を伸ばし、不健康寿命〈余命〉を短縮する(死ぬまで健康)ためには、住環境、交通、職場、地域などの生活環境要因と生活習慣、健康行動、社会参加などの個人的要因などがある。それぞれデータを示し、「社会とのつながり」を持つことが、身体も頭も活性化させ、健康寿命に大きく影響する、とする。
  グループに分かれ、意見交換・討議 
   グループに分かれ、意見交換・討議

 地域とのつながりを持つことで、「ストレスが少ない」「情報が伝播しやすい」「政策効率が高い」などにより健康にもたらす恩恵がある。地域力ともいわれるソーシャル・キャピタル(SC)により、知識の伝播、動機付けや住民の参加が得られ、そういった環境と合わせ、みんなの健康づくりに寄与する。現在ややもすると、特定の世代、特定の活動といった限られた事業内容となりがちだが、活動の発展により、一世代より多世代、多彩な地域資源の活用に繋げ、活動の広がり、多彩なメンバーの繋がり発展し、地域力のアップ繋がっていく。それらが地域での交流、個人の健康づくりにつながっていく、とする。
 グループごとに討議内容の発表  
 グループごとに討議内容の発表  

 第2部では、各グループでの意見交換で、「どんな居場所を目指すか?」「その具体的内容は?」「ボランティアは?」など実施にあたっての具体的な内容について討議が行われた。「各自治会単位で実施する」「連合自治会・民生委・地区社協が協働で推進支援」「各活動団体で活動している人の応援をもらう」など意見が出ていた。また、すでに実施している自治会の具体的内容の紹介などが発表されていた。これら検討内容をもとに、事務局である緑園地区社協として、関係先への話し合いを進めていくとしていた。